
「どうしてまた無駄遣いしちゃったんだろう」と後悔した経験はありませんか?
気づけば買い物袋がいっぱい。
必要だったかどうかも怪しい…。
そんな自分を責めてしまったことは誰にでもあると思います。
実はそれ、あなたの意思が弱いわけではありません。
人間の心に備わったクセがそうさせているのです。
本書は、その不思議な心理を解き明かし、より合理的に生きるヒントを与えてくれます。
読むことで、自分の選択を少しずつ賢く変えていけるでしょう。下の目次から好きなところだけ読んでもOK!
認知のクセに気づく
人は思っている以上に認知のクセに左右されています。
例えばスーパーで「限定価格」や「残りわずか」と書かれると、本当に必要かどうか考える前に手が伸びてしまう。



楽天やAmazonのセールも、
つい買ってしまいますよね
この仕組みを理解すれば、自分の行動を客観的に見直せます。
本書では、こうした日常の具体例をわかりやすく紹介。
ポイントは以下のとおりです。
- 認知のクセは誰にでもある。
- 行動を知るだけで選択は変えられる。
- 自分を責めるのではなく仕組みを理解する。
システム1と2を理解する
日常の判断は直感型のシステム1と、熟考型のシステム2に分かれます。
本書では、この二つがどのように働いているかを丁寧に解説しています。
たとえば、通勤途中で「つい」コーヒーを買ってしまうのはシステム1。
家計簿を見直し、予算を組み直すのはシステム2。
私自身も直感で動くことが多く、無駄遣いが続いていましたが、システム2を意識することで冷静な判断が増えました。
重要な気づきは、
- システム1は素早いが誤りやすい。
- システム2は正確だがエネルギーを使う。
- バランスをとることで合理的な行動ができる。
関連書籍は、ダニエル・カーネマン氏の『ファスト&スロー』。



ノーベル賞を受賞した著者の代表作。
人間の思考をさらに深く学べます。
ナッジで変わる選択
「もっと健康的な生活をしたいのに続かない」と悩んだことはありませんか。ここで役立つのがナッジ理論です。ナッジとは「そっと背中を押す」ように行動を促す仕組みのこと。本書では、例えば食堂でサラダを取りやすい位置に置く工夫などが紹介されています。私も冷蔵庫で野菜を見やすい場所に置き、お菓子を奥にしまったところ、自然と選択が変わりました。
ナッジが教えてくれることは、
- 強制ではなく、選びやすさを変える。
- 小さな工夫が大きな行動変化を生む。
- 無理のない習慣化が可能になる。
関連書籍は、キャス・サンスティーン氏とリチャード・セイラー氏の『Nudge ナッジ』。社会制度から日常の工夫まで幅広く応用例が学べます。



すぐに使えるハウツー満載で、
行動経済学を実生活に落とし込めるオススメ本です。
人は得するよりも損することが怖い?
投資や買い物で「損をしたくない」という気持ちに引きずられたことはありませんか。
これがプロスペクト理論における「損失回避バイアス」です。
本書では、人は利益よりも損失に強く反応することを解説しています。
私も株式投資で、利益が出ている株はすぐに売るのに、損をしている株は「戻るかも」と手放せず損失を広げた経験があります。
理論を知ると、その行動の背景に納得でき、冷静な判断を心がけられるようになりました。
理解しておくべきポイントは、
- 損失は利益の2倍以上の心理的影響がある。
- 感情に支配されやすい場面では要注意。
- 理論を知るだけで判断の精度が上がる。
損失回避バイアス以外にも注目すべきバイアスや認知の癖はたくさん存在します。
上記の本よりもわかりやすく要点を解説している「行動経済学の超基本」もオススメです!



サクッと読めて一生使える良書です。
非合理な選択を克服する
「やるべきことは分かっているのにできない」と感じたことはありませんか。
それは意志が弱いのではなく、非合理な意思決定の仕組みが働いているからです。
本書はその要因を明らかにし、克服する方法を提示します。
私はダイエットや筋トレに挫折するたびに「自分はだめだ」と思っていましたが、心理的トリックに気づいたことで「工夫すれば改善できる」と前向きに捉えられるようになりました。
本書が教えてくれるのは、
- 人間は合理的ではなく非合理な存在。
- 意思決定のクセを知れば改善できる。
- 自分を責めずに仕組みを活かすことが大切。
関連書籍は、ダン・アリエリー氏の『予想どおりに不合理』。



行動経済学の面白さを体験できます。
人がいかに不合理なのかを客観視することで、合理的な生活を手に入れましょう!
まとめ
本書は「なぜ人は非合理な選択をしてしまうのか」を解き明かし、より賢く生きるヒントを与えてくれます。
読めばきっと、自分の毎日が少しずつ合理的に変わっていくはずです。



どんな内容なのか、目次だけでも目を通すことをお勧めします!
すでに読み終えた人はコチラ!
『ファスト&スロー』(ダニエル・カーネマン氏)



行動経済学についてさらに深い学習がしたいならこちら、
「ファスト&スロー」がオススメです!
『Nudge ナッジ』(リチャード・セイラー氏、キャス・サンスティーン氏)



行動経済学を「もっとうまく活用したい」なら「Nudge ナッジ」もお勧めです!
ミクロ・マクロの前に 今さら聞けない行動経済学の超基本(橋本之克著)



もっとわかりやすい本が読みたい… …
分厚い本は苦手だけど、行動経済学気になる!
という方にはこちらがお勧めです
『予想どおりに不合理』(ダン・アリエリー氏)
- なぜ自分は間違えてしまうのか?
- どうしたら失敗をなくせるのか?



そんな疑問をお持ちなら、
人の不合理な性質をとことん追求した一冊をどうぞ!
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
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