
こんにちは! 当ブログ管理人のアッパーです!
この記事ではエーリッヒフロム著の「自由からの逃走」を紹介します
- まだ読んでいない人向けの分かりやすい要約
- すでに読んだ方へオススメの関連書籍も紹介
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かつてないほど自由な現代で、それでも私たちに自由はない
現代は自由の時代だと言われる。SNSで発信できるし、仕事や生き方も選べるはず。
でもなぜか、自由であるほど不安で、無力感に襲われる瞬間がある――そんな経験はありませんか?
エーリッヒ・フロムの名著『自由からの逃走』は、まさにこの「自由なのに苦しい」という感覚の正体に迫ります。
この記事では、私自身の読後の気づきを交えながら、本書の魅力と、現代人に突き刺さる核心を解説します。
自由からの逃走 要約 「自由は恐ろしい」
本書の核心は「人は自由を与えられると、むしろそれから逃げたくなる」という逆説です。
自由には責任が伴う。だから逃げたくなる。



周りの空気に従ってるほうが楽だって感じますよね
自分で考え、自分で選ぶプレッシャーから逃げるために、人は権威に従ったり、大衆に同調したりするのです。
私もかつて「自由であるはずなのに、どこかしんどい」と感じたことがありました。
読後には、「それは自分が“選ぶこと”を恐れていたからかもしれない」と気づかされました。
自由からの逃走の背景には権威主義がある
フロムはナチス台頭の背景に、自由と向き合う人間心理を見ていました。
自由に耐えられない人々が、自発的に権威主義に服従していく。
この分析は、現代のポピュリズムにも通じます。
会社や社会の中で「強いリーダーについていく方が楽」と感じた経験、私にもあります。
考えることの重みを手放したとき、人は自由も同時に手放すことになる。
自由なのに無力。この矛盾から逃避するメカニズム
自由であるということは、すべてを自分で決めること。
しかしその裏には、
- 間違ったらどうしよう
- 誰にも責任を押しつけられない
- これまで通りでもいいんじゃないか?
という不安がつきまといます。
だから人は、選ばなくて済む環境――つまり“逃避”を求めてしまうのです。
私が会社を辞めた後、自分の生活を自由にデザインできるはずなのに、なぜか身動きが取れなかった日々を思い出しました。



休みの日に限って、ダラダラしてしまいますよね
この本は、そんな心理の仕組みを見事に言語化してくれます。
自由の責任に伴う孤独 自我 自立 困難
真の自由には「自立した自我」が不可欠です。
しかしそれは孤独で、困難を伴います。
誰にも依存せず、自分の価値観で生きるというのは、思った以上にしんどい。
読書中に、自分の“未熟な自立”を突きつけられるような感覚がありました。
フロムはそんな困難さから逃げず、自由を生きることの尊さを語ります。
それは厳しさと同時に、深い励ましでもあります。
自由からの逃走から見た現代人のリスク
現代の「自由」は、かえって人を孤立させ、リスクを過剰に背負わせる側面もあります。
本書が書かれたのは戦後まもなくですが、いま読んでもまったく古びていない。
むしろSNSやフリーランス、情報の洪水に晒された今だからこそ響きます。
自由とは、“好きに選べること”ではなく、“選んだ責任を引き受ける”ことなのだと、読後に実感しました。
まとめ:自由なのに息苦しさを覚えたら、読むべき一冊
『自由からの逃走』は、
- つい周りに同調してしまう
- 自由なはずの休日を有意義に過ごせない
と感じたことがある人にこそ読んでほしい本です。
自由とは、ただの選択肢の多さではなく、選んだ自分を生き抜く力。
この本はそれに気づかせてくれる貴重な指南書でした。
自分の「逃走」の癖に気づき、少しずつでも自由に向き合える日々を取り戻していきましょう。
すでに「自由からの逃走」を読み終えた人へ、オススメの関連書籍も紹介!




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